【2021大学受験】「大学入学共通テスト」って、必ず受験しなければならないの?

2021年1月に初回試験が実施される「大学入学共通テスト」。大学受験生、とりわけ現役生は、「共通テストって、大学を受験するなら必ず受けなきゃいけないんでしょ?」と勘違いしやすいものです。しかし、次のような受験生は、共通テストを受ける必要はありません

  • 総合型選抜や学校推薦型選抜など(共通テストを利用する場合を除く)で、一般選抜が実施される前に大学合格が決定した受験生。
  • 国公立大学の一般選抜を受験しない受験生。

大学入学共通テストの前身は、今年1月まで実施されていた大学入試センター試験(1990年~2020年)です。さらにその前身は、大学共通第1次学力試験(1979年~1989年)です。共通一次(大学共通第1次学力試験)の時代は、国公立大学(と産業医科大学)の1次試験という位置付けでしたが、センター(大学入試センター試験)以降は、私立大学もこの試験結果を利用できるようになりました。

ですから、共通テストは国公立大学一般選抜の1次試験であり、私立大学一般選抜においては必須ではない、ということになります(参考:国立大学協会のサイト)。

もちろん、私大一般選抜の「共通テスト利用入試」では、共通テストを受験しなければなりません。しかし、これまでの「センター利用入試」の実態を見れば、私大共通テスト利用入試は国公立大学志望者の滑り止め、だと言えます。共通テスト利用入試は、定員が少ないこともあり、合格得点率が極めて高いのが特徴です(「宝くじ」とたとえられることもあるくらいです)。私大メインの受験生にとっては、個別入試よりも多くの科目があり、出題傾向も大きく異なる共通テストを敢えて受験するメリットは大きくない、と言えるでしょう。

また、学校や塾・予備校のホンネとして、「国公立大学への合格実績をアピールすれば集客につながる」というものがあります(当塾も例外ではありませんが…)。そのため、国公立大学一般選抜の1次試験である共通テストを、できる限り多くの生徒(良い成績が期待できない生徒には、逆に受験させないよう指導する場合もあるのですが)に受験させようとするでしょう。さらに、高校間では「平均点競争」があり、「今年こそは〇〇高校に勝つぞ!」などの指導がなされることもあります。高校としては、既に合格が決まった生徒(とりわけ、好成績が期待できる生徒)にもわざわざ共通テストを受けさせ、この競争に勝とうとすることでしょう。このように、受験生本人は必ずしも受験しなくてもよいのに、周囲がわざと共通テストを受験させようとするのが現実です。

「共通テストの受験は、私にとって本当に必要なのか?」…このことを、自分自身で調べてみてください。もし、必要ではないのならば、周囲があなたに勧めてくる「共通テスト対策」など、無視してしまって構わないのです。

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